オフィス環境改善のために行う吸音対策について
オフィスの反響音対策を行い、音環境を改善することで働き心地が向上し、生産性が高まります。オフィス内でなぜ「吸音対策」が必要なのか、当社の製品(アコースティック・ミュートボード)がどのような役割を担うのかについて、解説させていただきます。
オフィス内における「吸音」とは?
遮音と吸音の違いについて
よく勘違いされることは、「遮音」と「吸音」は別物であるということです。吸音とは、発生した音を消すのでは無く、反響している音を減衰させる仕組みのことを言います。遮音、吸音とは防音方法の1つで、防音という言葉の中には遮音、吸音、防振、制振の意味が含まれています。つまり、防音=遮音ではありません。
遮音とは
「音を入れない、漏らさないこと」
吸音とは
音が吸音材を通過した時に減衰させること
室内における「吸音」の意味とは
発生した音が同じ音量でも吸音材のある、なしで音の反響具合が変わります。結果、吸音材がある空間の方が早く音が落ち着きます。(静かになる) ※音は1秒間に約340m進みます。
反響音が残りやすい空間
反響音が残りにくい空間
なぜオフィスに「吸音」が必要なのか
なぜオフィスに「吸音対策」が必要なのかと言うと、オフィス内は過度な反響音が残りやすい空間であるからです。それは下記のような原因が存在するからです。
- 音を反射し易い素材が多い(スチール・ガラスパーティションなど)
- 音を吸収する素材が少ない
- オープンオフィス(音が筒抜け)
また、オフィス空間には様々な音が存在し、吸音対策の必要性を高めています。
- 電話の着信音、会話
- 打合せの声
- OA機器、サーバーの稼働音など
「音」は皆さんが気にしていなくても、耳には必ず聞こえています。
「音」は気にし始めると色々な「音」が聞こえてきます。
社内で起る悪影響
- 打合せ室内での声の明瞭度低下(声が聞き取りにくい環境)
- テレビ会議のハウリングの原因(反響音をマイクが拾っている)
- 社員の仕事効率の低下(集中力の低下)
- 音によるストレス(社員の体調管理)
社外で起る悪影響
- プライバシーの漏えい(個人情報の流出)
- 打合せ内容の漏えい(社内情報の流出)
テレビ会議時のハウリング対策にも
テレビ会議システムを導入したけど、ハウリングが酷くて困っている、といった声をよく耳にします。ハウリングを防止するには、過度な反響音を低減する必要があります。室内の壁面などに吸音パネルを適切に設置することによって室内の過度な反響音が抑えられます。それによりテレビ会議を使ったコミュニケーションは円滑になり、ストレス無く会議が進められます。
当社製品(アコースティック・ミュートボード)の可能性
アコースティック・ミュートボードは、機能性(吸音)と意匠性(デザイン)を併せ持った吸音材です。最大の特長は優れた機能性(吸音性)に加え、デザイン性が高いことです。特殊印刷加工も可能なので、企業ロゴ、広告などのメッセージ性を加えることも可能です。
サイズ:最大1,000×2,000mm×約5㎜
特 長:ポリエステル繊維を圧縮して固めた薄くて軽量な板状の吸音材
特殊印刷加工:吸音材の性能を落とさずに直接デザインが付与でき、画像があればなんでも印刷可能
軽量で手軽に設置できる吸音パーティションもあります