遮音

遮音とはある素材が「音」を通過させずに遮る現象である。よって遮音材は主に固い素材が多い。

遮音するとどのような効果が得られるかは、例えば外からの音が100㏈聞こえている状況である遮音材を使用すると80㏈にまで低減するとする。この－20㏈が遮音材で得られる効果ということになる。遮音の場合、㏈（デシベル）での比較がし易いのでその性能比較も簡単である。

しかし、遮音に関しては色々な要素によって音が入り込むため、遮音したい「音」がどこから、どのように聞こえてくるかが問題である。

例えばオフィスの隣の部屋からの音が聞こえるのを遮音したい場合、考えられるのは隣の部屋と接している壁、天井裏などが考えられる。仮に隣の部屋と接している壁の遮音性が高くても天井裏から音が回り込んで隣の部屋の音が聞こえるという可能性もあるのだ。

この場合は天井裏での対処をしない限り、隣の部屋の音が入り込む状況となっている。部屋を部分的に遮音したとしても他の場所などから音が入り込む可能性があるとあまり効果を発揮しない場合もある。

遮音はすでに仕上がっている空間で対処するのはとても難しいので、遮音する場合は新築時、新設時に対処するのが望ましいだろう。